ラオス出張も最終日。国際会議の前にラオスで活動するTSB社(鏑木会長)ワイヤーハーネス工場を視察させて頂きました。
同社は自動車向け、ワイヤーハーネスを製造しています。ASEANのみならず、東アジアにおける車の製造に不可欠なサプライチェーンの一部を担っておられる重要な会社です。また、ラオスの従業員の皆様の微細な加工技術に驚きました。
さらに、同社はラオスで水上太陽光発電事業も営まれており、水力中心のラオスのエネルギーに加えて脱炭素に多大な貢献をされておられます。
先日の水素焙煎コーヒーを手掛けるのも同社。正にカーボンニュートラルの旗手です。
お世話になった鏑木会長、鏑木社長はじみTSB社の皆様に心から感謝申し上げます。
TSB社への訪問の後、立て続けに国際会議2本です。
まずはASEAN-PLUS THREE。
この会議ではラオス🇱🇦、中国🇨🇳、韓国🇰🇷、日本🇯🇵の四カ国で共同議長を務めます。
具体的なことは割愛しますが、私からは、ASEANと日中韓の間には気候変動やサプライチェーン強靭化など、対処すべき共通の課題があるなか、ASEAN +3経済協力プログラムに基づき、日中韓3カ国とASEANによる協力が進んでいることに歓迎の意を表ました。
ここまでASEANの全ての会議に議長を務められたマライトーン大臣の安堵のご様子は忘れられないでしょう。
続いてRCEP。RCEPではインドネシア🇮🇩と中国🇨🇳が共同議長を務めます。
私からは「RCEP協定は日本で最も使われているEPAであり、協定に対する企業の期待は高いが、企業としては市場アクセスだけでなく、ルールを含め各締約国が透明性を持った形で協定を履行することにより、域内で公正な事業環境が確保されていることを期待していること。協定の透明性ある履行の確保を通じて、地域の自由で公正なルールに基づく経済秩序が構築されるよう、日本としてコミットする」などの意見表明を行いました。
各国の協力で無事、会合を終了することができました。
ただ、いずれの会議も大幅に時間が長引き、夕方の予定がバタバタになり、充実した余韻を感じることなく、空港に向かいました。